歌まるCDの中の「リズム唱」とは、曲のリズムに合わせて、原語を読んで
いきますが、その音程がほとんど一定であるため、「お経みたいだ」と
笑った人がいますが、まだまだですね。
ロッシーニの歌曲 Addio alla vita(さようなら 人生よ) をご存知ですか。
一曲まるごと、最後まで同じ音のみで演奏される曲です。
長い曲ですが、歌の方ではリズムや音の長さに、伴奏では様々なリズムに変化を
持たせて、全体的に格調高い曲になっています。
まさに一つの音程だけでの演奏で、「リズム唱」にそっくり状態。
これを歌う演奏が、お経的に聴こえる人がいるとしたら、それは
歌い手が同じ音のつながりを「歌」としてとらえられないか、あるいは、
歌としての感覚を持ち合わせていないか、レベル的にこの曲に適する状態に
ないか、でしょう。
過去の発声の本。
「歌は、話し声の延長」
「ちょっと遠くの人に、話を聞いてもらう」
「そのまま、かなり遠くの人に自分の話を聞いてもらう」
この延長が、いつの間にか「演奏」につながる。
この時こそ、「自然体の演奏」に近づける、と信じています。
「リズム唱」は、原語がスラスラ読めてこそできる。
リズムと原語の合わせ方ができてこそ、生きる練習。
この練習だけで発声練習が可能です。
リズム唱を続けていくと声が枯れたりするのは、出し方に問題あり、です。
これがスムーズにできると何が良いか。
メロディに原語を乗せる際に、発音やリズムへの心配がなくなり、
表現や発声的な部分へ集中できる。(応用が利く)
「歌まるCD簡易版」には、
原語の読みとリズム唱だけ合わせても、一曲分でたった3分ほど、という曲があります。
それで、2000円以上。
その活用法によって、高くも激安にもなる。(使用する人次第)
まずい練習法は、自分の中で何も考ることなく、最初から、
全てを音声に委ね、「まねるだけ」
これでは、いつまでも成長しませんし、自分で音楽を深めることはできません。
こうした音源など不要で、個人レッスンだけで十分に仕上げまで行える人も
これを読んでくれている中にはたくさんいらっしゃることでしょう。
レッスンの録音だけで十分にこなしている人であっても、今後、その音声を
もっともっと有意義に活用したら、さらに大きな前進につながることでしょう。
「慣れ合い」になることなく、注意深く耳を傾け、いや、その前に、
レッスン時に、その瞬間瞬間に、何を求められどうしたらよいかを
反応良く行うことこそ、最高の練習です。
あなたの「さらなる可能性」に期待しています。